テクニカル
きのうアゴラ読書塾で話したことだが、日本軍は戦争に負けたのではなく、補給の失敗で自滅した。その原因はいまだに十分解明されていないが、これは資源配分の問題と考えると理解できる。これには二つの解法がある。一つは市場経済などによってボトムアップで答を見つける方法、もう一つはトップダウンの計算で解く方法である。拙著『ハイエク 知識社会の自由主義』から引用しておく。
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日本の国家から企業に至るまで、優秀な部下と無能な上司が遍在する原因を経済学で考えてみよう。契約理論を知っている人ならすぐ思いつくのは、Aghion-Tiroleの有名な論文だろう。これはGrossman-Hartのモデルに「情報」の次元を加え、次の図のように形式的な権威と実質的な権威の2次元で効率的な組織形態を考えるものだ。この形式的な権威は法的な所有権で、実質的な権威は情報で決まる。

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潜在成長率とか需給ギャップという概念は、中高年のみなさんの勉強した「どマクロ」経済学には出てこないので、わかりにくいようだ。最近のニューケインジアンの教科書のモデルを使って簡単に整理しておこう。

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ロバート・ソローが、ピケティの本について長文の書評を書いている。資本主義のご本尊みたいな人がマルクス主義者の本を「ピケティは正しい」と評価するのは驚くが、その内容は原著を理論的に明快に説明しており、示唆に富む。
彼の解釈は、要するに「ピケティの示しているのは新古典派成長理論の定常状態だ」ということである。いま労働人口と技術を一定とし、Kを資本ストックとする。所得Yが資本Kで決まる収穫逓減の生産関数Y=F(K)を考え、貯蓄率をsとする。投資は貯蓄に等しくなるのでsYになり、資本の減耗率をdとすると、新古典派成長理論では資本蓄積がその減耗と等しくなるまで成長し、sY=dKとなる点K*で定常状態になる。

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彼の解釈は、要するに「ピケティの示しているのは新古典派成長理論の定常状態だ」ということである。いま労働人口と技術を一定とし、Kを資本ストックとする。所得Yが資本Kで決まる収穫逓減の生産関数Y=F(K)を考え、貯蓄率をsとする。投資は貯蓄に等しくなるのでsYになり、資本の減耗率をdとすると、新古典派成長理論では資本蓄積がその減耗と等しくなるまで成長し、sY=dKとなる点K*で定常状態になる。

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