10年前の電通の自殺事件についての記事が大反響を呼び、このツイートが240万インプレッションを超えた。この事件は、日本的雇用のもたらした悲劇として、今も多くの人の関心を集めているようだが、問題は「長時間労働」ではない。
高橋まつりさんの残業時間は月平均105時間で、それほど長時間労働ではなかった。
— 池田信夫 (@ikedanob) December 25, 2025
年末の追い込みで、パワハラ上司との人間関係のもつれで衝動的に自殺した。上司は依願退職。 https://t.co/CoQVorol7e
リプライは「月平均105時間」が多いという点に集中したが、これは表現が正確ではなかった。「長時間労働が自殺の原因だ」というのが母親の労災認定の申し立てだったが、三田労働基準監督署の調べでは、自殺直前の1ヶ月(10月9日~11月7日)の残業時間は105時間だった。
当時の電通では200時間を超す残業も珍しくなかったので、「長時間労働による自殺」という直接の因果関係は立証できず、労基署は「長時間労働で精神障害を発症し過労自殺に至った」として労災認定し、電通と彼女の上司を書類送検したが、不起訴処分になった。
高橋さんが自殺する直前まで彼女の部屋には男性がいたという社員寮の同僚の証言があり、別れ話がこじれたという見方もあった。もう一つの要因は、上司のS部長との人間関係だった。彼には社内でもセクハラやパワハラの噂がつきまとい、高橋さんのツイートにもたびたび登場した。
部長「君の残業時間の20時間は会社にとって無駄」「会議中に眠そうな顔をするのは管理ができていない」「髪ボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「今の業務量で辛いのはキャパがなさすぎる」
— まつり (@matsuririri) October 30, 2015
わたし「充血もだめなの?」
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