科学/文化

2022年「謎の大量死」の原因は何か



超党派のWCH議連の会合が、ちょっと話題になっている。これは超過死亡をテーマにした会合だが、国立感染症研究所の発表する超過死亡は、図のように最近はマイナスである。

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議連はそれを問題にしているが、これは平年値(ベースライン)が上がったためだ。ベースラインはその前5年間の死亡数からFarringtonアルゴリズムで予測した数値で、それ自体は世界標準の手法である。

2023年のベースラインは2018~22年の死亡数から計算するが、2021年から死亡数が大きく増えたのでベースラインが上がり、2023年が低く見える。実際の死亡数は、次の図のように2023年が史上最多である。

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特に2022年の冬に死亡数が大きく増えたことがわかる。この原因は何か。

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映画「オッペンハイマー」は何を言いたかったのか



アカデミー賞受賞で話題の映画「オッペンハイマー」を見た。結論からいうと、日本人が見ても半分もわからないだろう。原爆の映画だが広島・長崎が出てこないという批判がよくあるが、そんなことはどうでもいい。この映画のテーマは、そんなことではないからだ。

主人公オッペンハイマーは原爆を開発する「マンハッタン計画」のリーダーとしてよく知られた物理学者だが、戦後、水爆の開発に反対し、ソ連のスパイ容疑で原子力委員会から追放された。映画ではオッペンハイマーが原爆を開発した自責の念や、ルイス・ストローズ(のちの原子力委員長)との葛藤で、赤狩り時代のアメリカ社会が描かれる。

たくさん人物が出てくるが、日本語版では人物の名前がほとんどないので、背景がよくわからない。おまけにフラッシュバックで白黒とカラーの映像が出てくるのだが、白黒が戦前ではなく戦後だったりして、時系列がわかりにくい。

ただ言いたいことはわかる。敵役として登場するストローズは、アメリカの核戦略を立案した人物である。彼は水爆を開発して政権の中で出世しようとし、それに反対するオッペンハイマーをFBIに告発する。

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コロナワクチン被害の比較データが必要だ


この文春の記事は重要な問題提起だが、これについているコミュニティノートがおもしろい。「ワクチンが原因だと主張するためには接種群と非接種群の比較が必要です」というのはその通りだ。

このノートの引用した論文を読むと、確かにリンパ節腫脹(limpaadenopathy)はワクチン接種者(青)の発症率が高いが、不整脈(arrhythmia)は非接種のコロナ感染者(赤)のほうが高い。全体として普通のワクチンより特に大きな副反応はない。

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しかし日本では厚労省と感染研が個人別データを出さないので、こういう調査ができない。あるのはワクチン接種がなかったら36万人死んだはずだという西浦博氏の誇大妄想ぐらいだ。

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2023年の死亡数はなぜ史上最高になったのか



2023年の死亡数は3年連続で増加して約160万人となり、過去最高だった。超過死亡数も昨シーズン(2022年12月~23年2月)は史上最高となった。コロナ流行が始まった2020年はマイナスだった超過死亡数がワクチン接種の始まった2021年から増え、欧米とほとんど変わらなくなったのだ。

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昨シーズンは世界的にもオミクロン株の流行で死者が増えたが、日本の超過死亡数はコロナ死者数の3倍以上だった。超過死亡は平年にはない現象(感染症や災害)によるものだが、コロナ以外に大きな感染症があったわけではない。

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小島勢二氏のアゴラ記事より

これは医療の逼迫などによる「コロナ関連死」だというのが厚労省の見解だが、コロナ死より関連死のほうが多いのは不自然だ。昨シーズンは日本のワクチン接種率が世界一になった時期でもある。ワクチンは本当に命を救ったのだろうか?

続きは3月4日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンで(初月無料)

新型コロナワクチンは予防接種の安全基準を満たしているのか

コロナワクチン(特にmRNAワクチン)をめぐる議論は専門的になりすぎ、反ワクチン派の偽情報が乱れ飛んで、一般の人にわからなくなっているが、ちょっと問題を整理しておこう。予防接種の安全性には、次のような基準が考えられる。
  1. コロナワクチンは絶対安全なのか?
  2. リスクがゼロでない場合、予防接種としての安全性基準を満たしているのか?
  3. ワクチン接種で避けられた被害はワクチンの薬害より大きかったのか?
このうち河野大臣や医クラの主張していた1は問題外であり、厚労省も死亡例を認めている。では2はどうなのか。Geminiにきいてみた。

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外国人の国保と生活保護へのただ乗りを許すな

ガーナ国籍のシアウ・ジョンソン・クワク(33)が、千葉市が生活保護の申請を却下したのは違法だと訴えた行政訴訟で、千葉地裁は16日、原告の請求を却下した。

この裁判をめぐっては、朝日新聞や東京新聞がお涙ちょうだいのキャンペーンを続けてきたが、裁判所は「外国人は生活保護の対象ではない」という生活保護法の規定にもとづいて判断したわけだ。


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今年の音楽ベスト10

Javelin (To Have And To Hold)
毎年、池田信夫ブログマガジンで「今年の音楽ベスト5」を紹介しているが、アゴラでもたまには音楽ネタとしてベスト10を選んでみよう。私は音楽評論家ではないので、これは個人的な趣味である。
  1. Sufjan Stevens: Javelin
  2. Geri Allen & Kurt Rosenwinkel: A Lovesome Thing
  3. Ambrose Akinmusire: Owl Song
  4. Mitski: The Land Is Inhospitable and So Are We
  5. Allison Miller: Rivers In Our Veins
  6. Lana Del Rey: Did you know that there's a tunnel under Ocean Blvd
  7. Matthew Halsal: An Ever Changing View
  8. Wolfgang Muthspiel: Dance of the Elders
  9. Julie Byrne: The Greater Wings
  10. Brad Mehldau: Your Mother Should Know
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老人医療無料化の生んだ「過剰医療」の呪いは消えない

大阪府に続いて東京都の小池知事も、高校を全面無償化する方針を決めた。これは「無償化」と銘打っているが、教育サービスが無料になるわけではない。公立・私立ともに学費は発生するが、それを納税者が負担するだけである。このようなバラマキは、ポピュリズムの常套手段である。

かつて美濃部都知事は1969年に70歳以上の老人医療を無料化し、これが革新自治体に広がった。これを1973年に田中角栄首相が全国に拡大し、30年も続いた(1983年から入院費が1日300円になっただけ)。

その影響は大きかった。無料化で老人の入院コストはゼロになったので、老人ホームの代わりに病院を使う傾向が強まった。病院も入院だけならコストはかからず、点数も高いので、ベッドを増やして長期入院させた。

先進国では医療技術の高度化で入院日数は縮まったが、図1のように日本では老人医療が無料化された1970年ごろから入院日数が大きく伸び、世界一になった。同じ理由で人口当たりのベッド数も世界一になった。



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2022年 超過死亡倍増の謎



これは22日に収録した討論会だが、3時間41分もあり、内容も未整理で、このままでは聞くに堪えない(最初の1時間は飛ばしたほうがいい)。ただ噛み合わない議論の中で、一つだけわかったことがある。それは2022年に超過死亡が倍増した原因がいまだにわからないということだ。

一つの仮説はコロナ感染者が増えたということだが、このうちコロナ死者は4万人しかいない。あとの7万3000人のうち、最大の死因は老衰である。これ以外にも、誤嚥性肺炎やアルツハイマーやパーキンソンといったコロナと無関係な慢性疾患の死者が激増した。
この原因として次の3つが考えられる。
  1. ワクチン接種の影響
  2. 長期間隔離されて体力が落ちた
  3. コロナ偏重の医療体制で慢性疾患が放置された
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超過死亡数が倍増した原因は「コロナ補助金」

昨年の超過死亡数は11万3000人と、一昨年の5万人の2倍以上になった。2020年にはマイナス3万人だった超過死亡数が、感染症対策やワクチン接種のあと激増したのはなぜだろうか。日本の感染症対策には、何か致命的な見落としがあるのではないか。



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