青森県六ヶ所村の再処理工場の完成がまた延期された。これで27回目である。その理由ははっきりしている。完成して再処理を始めたら、プルトニウムが増えて日米原子力協定を守れなくなるからだ。
この問題は河野太郎氏の持論とも関係があり、今までも何度も書いたが、今回は一つだけ、今までと違う点がある。日本は核武装する技術をもっており、その材料(プルトニウム)もある。制約は核拡散防止条約(NPT)だけだが、韓国がこれを脱退する可能性を検討しているのだ。
Economist誌によれば、韓国の尹錫悦大統領は2023年に「核武装を検討している」と公言し、世論調査でも70%が核武装を支持した。米バイデン大統領はこれに強く反対して韓国を「核の傘」に入れる拡大抑止宣言に署名し、尹大統領もトーンダウンした。
しかし来年トランプ大統領になったら、状況は変わる。彼は米軍がアジアで過大な負担をしており、日本や韓国に核武装させて米軍を縮小したいと考えている。韓国が核武装して在韓米軍の撤退を認めるなら、NPTからの脱退を認めるだろう。それが可能なら日本も核武装できる。
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27回目の完成延期、使用済み核燃料の再処理工場 MOX燃料工場も https://t.co/qr2Yk7P9A3
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) August 23, 2024
青森県六ケ所村で建設中の使用済み核燃料の再処理工場について、日本原燃は23日、「今年度上期のできるだけ早期」としてきた完成時期を延期すると県に伝えた。
この問題は河野太郎氏の持論とも関係があり、今までも何度も書いたが、今回は一つだけ、今までと違う点がある。日本は核武装する技術をもっており、その材料(プルトニウム)もある。制約は核拡散防止条約(NPT)だけだが、韓国がこれを脱退する可能性を検討しているのだ。
Economist誌によれば、韓国の尹錫悦大統領は2023年に「核武装を検討している」と公言し、世論調査でも70%が核武装を支持した。米バイデン大統領はこれに強く反対して韓国を「核の傘」に入れる拡大抑止宣言に署名し、尹大統領もトーンダウンした。
しかし来年トランプ大統領になったら、状況は変わる。彼は米軍がアジアで過大な負担をしており、日本や韓国に核武装させて米軍を縮小したいと考えている。韓国が核武装して在韓米軍の撤退を認めるなら、NPTからの脱退を認めるだろう。それが可能なら日本も核武装できる。
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