スクリーンショット 2023-06-16 160727株価が「バブル後最高値」を更新し、インフレ率は4%を超えました。日本経済は1980年代のバブルがまたやってきたような活況を呈していますが、賃金はほとんど上がらない。円は1ドル=140円台になっていますが、貿易赤字は増えています。

この背景には、世界経済の大きな局面転換があります。2010年代の世界経済は長期停滞と呼ばれ、ゼロ金利・ゼロインフレの状況が先進国に広がり、「世界経済が日本化した」といわれました。この状況は、1930年代の世界恐慌の時代に似ています。

世界経済が大恐慌から脱却した原因は、第2次大戦による大規模なバラマキ財政でしたが、それはケインズが正しかったことを示しています。ちょっとした景気変動の調整には金融政策が有効ですが、ゼロ金利ではきかない。

2010年代のデフレとゼロ金利の悪循環から脱却するにも、コロナ対策100兆円の無謀なバラマキが必要でした。それは2020年には大きな効果を見せなかったが、2022年のウクライナ戦争の後、マネーが出てきました。

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