IPCCの第6次評価報告書の統合報告書が発表された。中身は一昨年から3回にわけて発表されたものだが、50年前にも同じような報告書が出たのを覚えている人は少ないだろう。それは「ローマクラブ」という国際的なNPOが1972年に出した報告書で、その主な予言は次のようなものだった。

『成長の限界』のシミュレーション
世界経済の成長経路は、コンピュータ・シミュレーションで上のように予測されていた。注目されたのは、資源の埋蔵量である。『成長の限界』によると、それが枯渇するまでの時間は
・石油:50年
・金:29年
・銅:64年
・鉄鉱石:173年
とりわけ「石油があと50年で枯渇する」という予測は世界に衝撃を与え、「ゼロ成長」が流行語になった。いま一部の人が提唱している「脱成長」は、50年前に提唱されていたのだが、その結果はどうなったのだろうか。
4月からのアゴラ経済塾「グリーン経済学への招待」では、こういう問題を経済学的に考えたい。
続きは3月27日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンで(初月無料)
- 世界の人口、工業化、環境汚染、食糧生産、資源の枯渇における現在の増加傾向が変わらない場合、この惑星の成長は、今後100年以内に限界に達する。最も可能性の高い結果は、人口と産業能力の急激で制御不能な減少である。
- これらの成長傾向を変えることは可能であり、将来にわたって持続可能な生態学的および経済的安定の条件を確立することは可能である。
- グローバルな均衡状態は、地球上の各人の基本的な物質的ニーズが満たされ、各人が個々の人間の可能性を実現する平等な機会を持つことである。

『成長の限界』のシミュレーション
世界経済の成長経路は、コンピュータ・シミュレーションで上のように予測されていた。注目されたのは、資源の埋蔵量である。『成長の限界』によると、それが枯渇するまでの時間は
・石油:50年
・金:29年
・銅:64年
・鉄鉱石:173年
とりわけ「石油があと50年で枯渇する」という予測は世界に衝撃を与え、「ゼロ成長」が流行語になった。いま一部の人が提唱している「脱成長」は、50年前に提唱されていたのだが、その結果はどうなったのだろうか。
4月からのアゴラ経済塾「グリーン経済学への招待」では、こういう問題を経済学的に考えたい。
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