岸田首相は国会で「非核三原則はこれからも維持する。核共有も含めて核の保有を考えることはない」とのべた。これは従来の政府見解を繰り返したものだが、日米同盟の拡大抑止の信頼性を弱めるものだ。これは最近、話題になっている沖縄密約と深い関係がある。
非核三原則は、1971年に行われた核兵器を持たず、作らず、持ち込まさずという国会決議である。日本は核拡散防止条約(NPT)を批准した非核保有国なので、条約を脱退しない限り、核兵器を保有も製造もできない。問題は第3原則(持ち込まさず)である。
ドイツなどの非核保有国も、米軍の核兵器を配備しているが、日本だけは非核三原則で持ち込みを禁止している。これは国会が内閣に要請する形をとっていたが、佐藤栄作内閣は閣議決定しなかった。それが嘘であることを佐藤は知っていたからだ。
続きは3月6日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンで(初月無料)
非核三原則は、1971年に行われた核兵器を持たず、作らず、持ち込まさずという国会決議である。日本は核拡散防止条約(NPT)を批准した非核保有国なので、条約を脱退しない限り、核兵器を保有も製造もできない。問題は第3原則(持ち込まさず)である。
ドイツなどの非核保有国も、米軍の核兵器を配備しているが、日本だけは非核三原則で持ち込みを禁止している。これは国会が内閣に要請する形をとっていたが、佐藤栄作内閣は閣議決定しなかった。それが嘘であることを佐藤は知っていたからだ。
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