きのう国会の予算委員会で、自民党の秋本真利議員の疑惑について、立憲民主党の源馬謙太郎議員が質問した。

最大の疑惑は、秋本議員が国交省の政務官になる前に買っていた洋上風力業者「レノバ」の株式である。図のように秋本議員が国交省の政務官になる前の2018年初めには200円程度だったが、2021年に洋上風力の落札が確実といわれていた時期には、6000円に値上がりした。

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秋本議員がレノバの株式を2600株もっていたとすれば、約1500万円の値上がり益が出たはずだが、2021年12月にレノバが落札に失敗すると、株価は1200円に急落した。

秋本議員はその入札ルールをレノバに有利に変更しようと安倍首相や菅官房長官に直談判し、再エネ議連はエネ庁の役人などを毎週呼びつけて、ルールの変更を迫った。

国交省の政務官は洋上風力の入札について職務権限がある。

「レノバの株式をもっていた秋本議員が、レノバに有利になるように入札ルールを変更させた」という外形的事実を秋本議員も認めた。

この疑惑については、私も昨年6月のアゴラの記事で指摘したが、秋本議員は名誉毀損で私を訴えた。現在、東京地裁で審理中である。