自民 萩生田政調会長 防衛費財源“国債償還費も検討に値する” #nhk_news https://t.co/pC1PjCPJ4O
— NHKニュース (@nhk_news) December 11, 2022
萩生田政調会長の発言が話題を呼んでいるが、これは昔から多くの人が指摘している話で、私も今年6月の記事で書いた。中身は単純で、歳出に計上されている国債費のうち債務償還費16兆円は、実際には支出されていないのだ。

2022年度の一般会計予算(財務省)
国債は60年で償還する建て前になっているが、現実には日銀がすべて借り替えに応じ、そのほとんどは(市場を通さない)直接引き受けである。償還費を歳出に計上するなら、借り換え額を歳入に計上すべきだが、それは計上されていない(一部は特例公債に含まれている)。つまり歳出は水増しされているわけだ。
日銀が保有国債を売却することは考えられないので、これは永久債と同じで、金利は国庫納付金として政府に納めるので、ゼロ金利と同じである。要するに財政ファイナンスはすでに行われており、日銀の保有国債は永久債になったのだ。
これを減額するのはむずかしくない。黒田総裁が「日銀の保有国債は永久に償還を求めない」といえば、政府の実質債務は大幅に減る。ターナーも指摘したように「必要なのは政府が正直になることだけ」だが、リスクも大きい。
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