このところ「超過死亡」が毎日、ツイッターのトレンドに上がっている。国立感染症研究所のデータによると、今年は8月末までで約7万人。このペースだと、年間で10万人に達する。これは2019年までの超過死亡(ほとんどインフルエンザ)1万人の10倍、震災のあった2011年の2倍である。その原因は何か。

1.医療の逼迫

こびナビなどのゼロコロナ原理主義者がいうのは「医療崩壊」である。

これは疑問である。アゴラでも書いたように、人工呼吸器の利用率は1割以下で、病床使用率は6割以下。緊急搬送は増えたが、死亡率は5%以下で、「医療崩壊」というべき実態はない。

2.コロナ感染者の見落とし

仁井田浩二氏の仮説は、超過死亡数はすべてコロナ感染で死亡した人数だが、その大部分を検査で発見できなかったというものだ。その原因は、コロナウイルスに感染しても11日で陽性反応が出なくなるので、死亡したときは陰性になっているためだという。

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この仮説によると、超過死亡を4で割るとコロナ死者になるので計算は成り立つが、これだけ大量にPCR検査をやっている日本で、コロナ死の75%を見落としたとは考えにくい。

3.オミクロンが他の病気を誘発する

大澤省次氏も指摘したように、コロナの重症化率も致死率も季節性インフルエンザより低い。特に奇妙なのは、第6波(オミクロン)で重症化率より致死率が高くなったことだ。

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常識的には、重症化した人が死亡するので、致死率がそれを上回ることは考えられないが、これが逆転した。何が起こっているのだろうか?

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