政府はチケットの転売を防ぐために、マイナンバーカードを使う方針だという。これは一体だれのためにやるのだろうか。消費者にとっては、転売されて原価より高くても、本当にほしかったら買う。いちばん高い価格をつける人が、本当にほしい人なのだ。

イベントの主催者にとっても高く売れた方がいいのだから、転売屋がもうけるのを防ぐには、最初からチケットの価格を高くつければいい。ところが日本では「本当にほしい人が買えない」といって転売屋がきらわれ、これを締め出す。その結果、外国人はチケットを買えなくなった。


この背景には、意外に根深い問題がある。日本では伝統的に、商人が蔑視されていた。士農工商といわれるように、商人は一番低い身分で、農民の労働の上前をはねる存在だと思われていた。その原因は、交換の起源が、モースも指摘したように贈与にあったからだ。

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