政府はチケットの転売を防ぐために、マイナンバーカードを使う方針だという。これは一体だれのためにやるのだろうか。消費者にとっては、転売されて原価より高くても、本当にほしかったら買う。いちばん高い価格をつける人が、本当にほしい人なのだ。
イベントの主催者にとっても高く売れた方がいいのだから、転売屋がもうけるのを防ぐには、最初からチケットの価格を高くつければいい。ところが日本では「本当にほしい人が買えない」といって転売屋がきらわれ、これを締め出す。その結果、外国人はチケットを買えなくなった。
「日本国発行のクレカしか使えない」
— 緒方恵美@30周年補完計画、始動。 (@Megumi_Ogata) December 1, 2022
「日本国で販売されてる携帯が必要」
…そのおかげで日本のライブ・イベント業界は、海外から来て下さっていたお客様の大部分を失いました。転売ヤー対策と言って始めた施策が追い詰めた。それにみんな今苦しんでいるのに。
更なるガラパゴス化?
あり得ない…! https://t.co/79JEM2S8ym
この背景には、意外に根深い問題がある。日本では伝統的に、商人が蔑視されていた。士農工商といわれるように、商人は一番低い身分で、農民の労働の上前をはねる存在だと思われていた。その原因は、交換の起源が、モースも指摘したように贈与にあったからだ。
続きは12月5日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンで(初月無料)