薬学部なんかいらないという私のツイートに900以上のコメントが来た。ほとんどが「薬剤師は袋詰めやってるだけじゃない」という反発だが、薬剤師がいかに大事な職業であろうと、それ以外の人が薬を出すことを禁じる業務独占は必要ない。

免許制度をやめてドラッグストアで処方薬が買えるようにすれば、調剤薬局は減り、32万人もいる薬剤師は削減できるが、それだけでは医療費はあまり削減できない。薬価や技術料は保険点数で決まっており、処方薬は医師の診察を受けないと買えないからだ。

海外では、処方薬も病院内の自動販売機で売っている。病院の診察カードに処方箋データを書き込み、それを自販機に読ませるだけだ。すべての処方薬を自販機で売ることはできないが、他の処方薬は窓口でレセコン(レセプトを発行するコンピュータ)で出せば、薬剤師はいらない。

スクリーンショット 2022-07-23 112626

日本でも大衆薬は自販機で売っているので、処方薬も同じことができるが、やっている病院はない。厚労省が医薬分業のため、院外処方箋を出して調剤薬局で薬を出すよう指導しているからだ。

続きは7月25日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンで(初月無料)