政府は、石炭火力の海外建設の支援を打ち切る方針だ。小泉進次郎環境相は「高効率の石炭火力も含めて全面禁止する」という方針を表明した。国内では石炭火力の新設はゼロになったので、これは開発援助で石炭火力を認めないということだ。
その被害者は途上国の貧しい人々である。電力の援助が止まったら、彼らは薪や木炭で生活しなければならない。世界では11億人が電力なしで暮らしており、30億人が薪や木炭を料理や暖房に使っている。WHOの推定では、毎年380万人が木材の煙による室内汚染で死亡しているのだ。
その被害者は途上国の貧しい人々である。電力の援助が止まったら、彼らは薪や木炭で生活しなければならない。世界では11億人が電力なしで暮らしており、30億人が薪や木炭を料理や暖房に使っている。WHOの推定では、毎年380万人が木材の煙による室内汚染で死亡しているのだ。
石炭火力の禁止は、こうした最貧国の室内汚染を増やして貧しい人々の命を奪うだけではない。森林破壊の最大の原因は燃料にするための木材の伐採であり、その脅威は石炭火力よりはるかに大きい。電化は多くの命を救うのだ。CO2削減のために途上国の人々の生命を奪うのは本末転倒である。
かつて先進国でも、森林破壊は脅威だった。日本でも江戸時代末期には、全国の山がはげ山になった。イギリスが産業革命で成長した最大の原因は石炭の採掘だった。今もアフリカでは燃料の90%は木材であり、人口増加で森林破壊が進んでいる。
Shellenbergerの推定によれば、生物の多様性は失われていないが、個体数は1970年から40年間で半減した。その最大の原因は、生物の住む森林が破壊されていることだ。
南米では87%、東南アジアでは67%の生物が失われた。その原因は都市開発ではなく森林破壊であり、その元凶は木材燃料である。少しでも多くの電力を供給することが、途上国の生活を豊かにするだけでなく、室内汚染を減らして人々の命を救うのだ。
かつて先進国でも、森林破壊は脅威だった。日本でも江戸時代末期には、全国の山がはげ山になった。イギリスが産業革命で成長した最大の原因は石炭の採掘だった。今もアフリカでは燃料の90%は木材であり、人口増加で森林破壊が進んでいる。
Shellenbergerの推定によれば、生物の多様性は失われていないが、個体数は1970年から40年間で半減した。その最大の原因は、生物の住む森林が破壊されていることだ。
南米では87%、東南アジアでは67%の生物が失われた。その原因は都市開発ではなく森林破壊であり、その元凶は木材燃料である。少しでも多くの電力を供給することが、途上国の生活を豊かにするだけでなく、室内汚染を減らして人々の命を救うのだ。