ワクチン予約システムの問題を、「裏で教えて上げればよかった」という人がいますが、それはジャーナリズムの仕事ではありません。新聞の仕事は、問題を「表」に出すことです。
— Shoko Egawa (@amneris84) May 18, 2021
この江川紹子さんのツイートが炎上している。2000以上も引用RTがつき、その圧倒的多数が「違法行為が新聞の仕事か」という批判だ。さすがに本人も反論できず、翌日になって「『ワクチン予約システムに欠陥』~この報道は犯罪?不適切?~メディアへの抗議や批判を検証する」という記事をYahooに書いたが、これも総攻撃を受けている。
彼女は「報道は犯罪と言えるか」とお気に入りの法律家に質問しているが、これは問題のすりかえである。岸防衛相が抗議したのは「朝日新聞出版AERAドット及び毎日新聞の記者が不正な手段により予約を実施した行為」であり、報道が犯罪だと言っているわけではない。
不正アクセスの手口を具体的に報道したことは違法ではないが、倫理的には問題がある。IPAも呼びかけているように「脆弱性を見つけたら公開しないで、まず開発者やIPA窓口に報告する」というのが情報セキュリティの基本原則である。
江川さんの考え方は、ある意味では一貫している。取材源の秘匿はマスコミの特権だとか「新聞はシステムの脆弱性を表に出すことも許される」という特権意識が強いことだ。これは彼女だけの問題ではない。
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