東京都の感染者が293人に増えたとか188人に減ったとかマスコミは一喜一憂しているが、検査を増やしたら陽性が増えるのは当たり前だ。サンプルにも偏りがあるので、感染者数(正確には検査陽性者数)というデータは統計的には意味がない。
致死率(死者数/感染者数)も、分母が感染者数だから信頼できない。日本のコロナ致死率は4%でアメリカの3.7%より高いが、これは検査が少ないからだ。インフル(致死率0.1%程度)よりは重症化しやすいようだが、今のように感染者が増えて死者ゼロの日が続くともっと下がるだろう。
意味があるのは死者数である。これも100%信頼できるわけではないが、死んだときは死因を必ず検査する。死亡診断書を偽造することはむずかしいので、時系列でも国際比較でも死亡率を使うのが普通だが、日本ではあまり使わない。死者が少なすぎて、普通にプロットすると、毎日ゼロの続く無意味な図になってしまうからだ。
毎日の人口100万人あたり死亡率(FT.com)
国際比較で使われるのは人口あたり死亡率である。これでみると図のようにアメリカは100万人あたり毎日2.2人で今も増えているが、日本は0.1人以下でほとんど見えない。これで「第二波が大変だ」などと騒ぐのは、嘘つきでなければ情報弱者である。
続きは7月20日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンで(初月無料)。
致死率(死者数/感染者数)も、分母が感染者数だから信頼できない。日本のコロナ致死率は4%でアメリカの3.7%より高いが、これは検査が少ないからだ。インフル(致死率0.1%程度)よりは重症化しやすいようだが、今のように感染者が増えて死者ゼロの日が続くともっと下がるだろう。
意味があるのは死者数である。これも100%信頼できるわけではないが、死んだときは死因を必ず検査する。死亡診断書を偽造することはむずかしいので、時系列でも国際比較でも死亡率を使うのが普通だが、日本ではあまり使わない。死者が少なすぎて、普通にプロットすると、毎日ゼロの続く無意味な図になってしまうからだ。
毎日の人口100万人あたり死亡率(FT.com)
国際比較で使われるのは人口あたり死亡率である。これでみると図のようにアメリカは100万人あたり毎日2.2人で今も増えているが、日本は0.1人以下でほとんど見えない。これで「第二波が大変だ」などと騒ぐのは、嘘つきでなければ情報弱者である。
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