img1478947068

韓国の朴槿恵大統領が、憲政史上初めて容疑者になった。「崔順実ゲート」を捜査中のソウル中央地検は20日、崔被告らを起訴するとともに朴大統領を共犯とみなした。 彼女は在任中は不逮捕特権があるが、100万人規模の街頭デモが辞任を要求しており、事態は「革命」の様相を呈してきた。

これは比喩ではなく、儒教圏では一つの王朝が倒れるのは易姓革命によってであり、平和的な政権移行を想定していない。皇帝と軍は分離されて「文民統制」が徹底され、政治は「仁」による徳治主義だが、その腐敗がひどくなると遊牧民族の侵入や農民反乱で政治権力がリセットされ、前の政権の王宮は徹底的に破壊され、王朝関係者はすべて殺害される。

これが中国のタテマエだが、王朝(国)は人口の1%程度で、ほとんどの民衆は国と無関係に生きているので、革命は300年に1度ぐらいしか起こらない。ところが朝鮮では儒学のタテマエが教条主義的に実行され、李氏朝鮮の末期には国民の半分が公務員(両班)になって経済はボロボロになり、宮廷クーデタが頻発した。今回の騒ぎはそれに似ている。

これに対して日本は中世以降、軍事政権だったので徳治主義はとれない。かといってあからさまな暴力だけでは統治できないので、天皇というタテマエ上の最高権威から征夷大将軍という権威を授かる形式で軍事的な権力を正統化した。ここでは天皇は武力をもたない「軽いみこし」であることが、国内の平和を維持する上で重要だった。

続きは11月28日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンでどうぞ。