アメリカの大統領選挙は、テレビ討論でヒラリーがトランプに大きく差をつけ、よほどのことがない限りトランプ大統領という悪夢は避けられそうだが、本書を読むと、もしトランプが勝っても(よくも悪くも)大した変化はないと思う。憲法上の大統領の権限は小さく、議会の同意なしには何もできないからだ。
これは合衆国憲法ができたときの制度設計で、大統領は各州が暴走したり他の州と衝突したりするのを防ぐ調整役だった。各州は独立国だったので、それを統括する大統領というポストを設置することにも反対が多く、法案提出権も予算編成権もない「弱いリーダー」がつくられたのだ。
ところが「劇場型」選挙のおかげで、大統領は「強いリーダー」だという幻想が国民に植えつけられ、そのイメージと実態のギャップに歴代の大統領は苦しんできた。これをカバーするために、ルーズベルトは「解釈改憲」で行政の裁量権を強めた。しかし1980年代以降、少数与党による「ねじれ」が頻発すると大統領は無力化し、憲法制定のころの状況に戻ってきた。
続きは10月10日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンでどうぞ。
これは合衆国憲法ができたときの制度設計で、大統領は各州が暴走したり他の州と衝突したりするのを防ぐ調整役だった。各州は独立国だったので、それを統括する大統領というポストを設置することにも反対が多く、法案提出権も予算編成権もない「弱いリーダー」がつくられたのだ。
ところが「劇場型」選挙のおかげで、大統領は「強いリーダー」だという幻想が国民に植えつけられ、そのイメージと実態のギャップに歴代の大統領は苦しんできた。これをカバーするために、ルーズベルトは「解釈改憲」で行政の裁量権を強めた。しかし1980年代以降、少数与党による「ねじれ」が頻発すると大統領は無力化し、憲法制定のころの状況に戻ってきた。
続きは10月10日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンでどうぞ。



