YKK秘録
率直にいって「秘録」と呼べるほどの本ではなく、山崎拓氏の日記に「てにをは」をつけた程度だが、2000年末の「加藤の乱」の経緯には考えさせられた。一般には、この話は12月9日に加藤紘一氏が料亭で「森首相に改造はやらせない」と語ったことが発端と報道されているが、実は10月30日に民主党の仙谷由人氏と協議したのが最初だったという。

そこから12月20日の内閣不信任案提出までは2ヶ月近くあり、情報が事前にもれる可能性は高かった。しかも加藤氏は自分で、それを青木幹雄氏や(森氏と同じ派閥の)小泉純一郎氏にしゃべってしまう。小泉氏は賛成したように見せながら鎮圧に回り、クーデタは失敗に終わった。加藤氏が「おぼっちゃま」なのに比べて、小泉氏は意外にしたたかだ。

きのうの民進党代表選挙の共同会見を見ても、政権を取れる展望はまったくない。このときのように自民党内の不満分子が民進党に連携を求めるチャンスがないと無理だと思うが、当時の加藤氏のような大物は今の自民党にいるだろうか。

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