安倍首相のサミットでの「リーマン発言」の犯人さがしが始まっている。本人は「誤報だ」といい、世耕官房副長官は「私が言葉足らずだった」と上司をかばっているが、首相の見せた図には「商品価格は55%下落しており、リーマンショック前後と同じ」と書いてある。

だから問題は口頭の説明ではなく、この珍妙な資料を誰がつくったかだ。外務省も財務省も「知らなかった」と驚いているので、これは今井尚哉秘書官(経産省)を中心とする官邸スタッフがつくったものと思われる。最近はこのように各省の頭越しに「官邸特命チーム」がつくられることが多いという。

それはいいのだが、世界の経済情勢を首相が各国の首脳に説明するのだから、それなりの専門家の目を通すのが当然だろう。少なくとも今井氏と世耕氏は事前に見たはずだから、彼らは2人ともマクロ経済をまったく理解していないということだ。

gdp
G7諸国の2015年の実質成長率(出所:IMF)

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