
TBSの金平茂紀氏が「テレビ報道の同調圧力」について語っているが、「おおっぴらに議論するという空気がなくなってしまった」とか「事なかれ主義が広がっている」というのは、マスコミに限った話ではない。
むしろ昔の金平氏と比べて感じるのは、彼自身が「TBSの同調圧力」に流されるようになったことだ。岸井氏も毎日新聞の記者だったころはバランスが取れていたのに、TBSのキャスターになってから、自分でも言っているように「安保法を40回批判した」。
TBSは業界では有名な、東大閥企業である。私が学生だったころは社員のほとんどがコネ入社で、東大卒だった。私もTBSの人事にいた友人に「すぐ最終面接する」と声をかけられたが、断った。
だから田中角栄のつくったテレ朝(もとはローカルの教育局)より社員の偏差値ははるかに高いが、NHKに落ちた社員が多いのでコンプレックスが強く、NHKに対抗して「角度をつけた」左翼的な番組をつくっていた。特にひどかったのが、金平氏の尊敬する筑紫哲也だ。
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