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きょうは1年ぶりに福島第一原発を見学した。事故から5年ということで、いろいろな撮影クルーも来ていたが、いちばん印象的だったのは、サイトを埋め尽くす1000本の貯水タンク。容量は100万トンだが、貯水量はもう90万トンに達し、あと3年ぐらいで限界が来る。

しかしここに貯蔵されているのは普通の地下水や雨水で、「飲んでも大丈夫」。残存しているトリチウムの排出基準が決まらないため、毎日7000人が地下水のくみ上げをやっているのだ。これについては3年前から、田原総一朗さんも私も「薄めて流すべきだ」といってきたが、いまだにタブーになっている。

原子力規制委員会の田中委員長も「無害な水の処理で作業員が事故死するのは本末転倒だ」と批判したが、経産省が排出基準を決めないため、膨大な地下水を貯め続けている。その理由は「地元の理解」という正体不明の「空気」である。

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