Koopmans, "Three Essays on the State of Economic Science"がアマゾンの洋書ランキングで8位に入っているので驚いた(popular economicsで1位)。きのうツイッターで安田洋祐氏が紹介し、私が強く推薦したのが原因だろうか。
初版は1957年。著者はactivity analysisでノーベル賞を受賞した。その手法を使って、Arrow-Debreuの有名な論文が出た直後にその内容を初等的な集合論と簡単な図だけで解説し、一般均衡が最適生産計画にもなっている「双対性」をわかりやすく示した驚くべき本だ。学生のとき青木昌彦氏にもらって読んだが、これ以上明晰な経済学の教科書を読んだことがない。
一般均衡理論はここで完成しているので、普通の学生のミクロ経済学の勉強は本書の第一論文で必要十分だと思う。理系の人は、これだけ読めば経済学がわかる。
追記:その後すべての洋書のランキングで第1位になった。
初版は1957年。著者はactivity analysisでノーベル賞を受賞した。その手法を使って、Arrow-Debreuの有名な論文が出た直後にその内容を初等的な集合論と簡単な図だけで解説し、一般均衡が最適生産計画にもなっている「双対性」をわかりやすく示した驚くべき本だ。学生のとき青木昌彦氏にもらって読んだが、これ以上明晰な経済学の教科書を読んだことがない。
一般均衡理論はここで完成しているので、普通の学生のミクロ経済学の勉強は本書の第一論文で必要十分だと思う。理系の人は、これだけ読めば経済学がわかる。
追記:その後すべての洋書のランキングで第1位になった。