上杉隆氏の「ジャーナリズムの基本原則が日本でも徹底されるために」というコラムについて、きょうダイヤモンドオンラインの編集部に問い合わせた。副編集長の細川一彦氏との一問一答は次の通り:

:5ページの「あの3.11直後の一週間、本当に日本のメディア報道はひどかった。とりわけ、いま盛んに私を批判している池田氏や江川氏の論はひどかった」というコメントは、江川氏と私の名誉を毀損するものだが、根拠が何も示されていない。
細川:それは上杉氏の見解で、編集部は関知しない。
:6ページの「私が無断引用した、読売の情報を盗んで報じたと中傷していた人物はどう説明するのか」というのも反論になっていない。ここに引用されたツイッターは何の証拠にもなっていない。
細川:それはなっていない。
:では編集部は、なぜ上杉氏の原稿を掲載したのか
細川:彼の説明を受け、それが信頼できると判断したからだ。
:その説明とは、彼が【より重要なお知らせ】で書いたことと同じか。
細川:おおむね同じだ。
:彼の使ったリストが読売の記事と全角スペースまで同じなのは、盗用ではないのか。
細川:盗用とは考えていない。
:このお知らせには「情報提供者」が読売と彼に「同じリスト(ほぼ同型)」を提供したと書かれているが、その電磁記録は見たのか。
細川:見ていない。
:情報提供者は明らかにしたのか。
細川:それは言えない。
:証拠も情報提供者の名前も明かさないのに、編集部は彼の弁明を信じたのか。
細川:それは今後、彼が連載で明らかにしていく。
:いま手元に証拠があるなら、なぜ今週のコラムで書かないのか。
細川:それは上杉氏の判断だ。
:彼は江川氏に対しても「答える」といったきり、まったく答えていない。このまま答えなければ、ダイヤモンドも彼の原稿を掲載した連帯責任を負うことになるが、社として対応する気はないのか。
細川:対応する気はない。

あとはほとんど押し問答だったが、彼は「上杉氏を信頼している」の一点張り。これだけ嘘をまき散らしている彼を信用するとは、なかなかいい度胸だが、編集者にも証拠が提示されていないことがわかった。彼があげた「証拠」は、このツイッターだけだ。
すでに複数国が日本からの退避勧告も。 RT @naturopathnami: 国際的な緊急事態にならなければいいのですが…@uesugitakashi: 国家的な緊急時だという認識が薄いんです、官邸官僚も。(-_-) RT @y_coleman: こんな時にも記者クラブは、
ダイヤモンドがこんなあやふやな根拠で開き直るのは、盗用を認めたら読売に訴訟を起こされるからだろう。これまでの上杉氏の行動から考えて、あとはごまかして逃げるおそれが強いので、忘れないように監視しよう。私には橋下氏のような権力はないが、13年間続けてきた週刊ダイヤモンドの書評はお断りする。次回以降の予定は、取り消していただきたい。

追記:ツイッターで指摘されたが、メルマガでは、このリストは「著者調べ」ということになっていたので、「情報提供者」というのは(あとから思いついた)嘘である。ダイヤモンドはどう説明するのか。