当ブログの記事の今年のページビューのベスト10は次の通り:
  1. 総務省案では次世代のiPhoneもiPadも日本で使えない
  2. ソフトバンクはなぜつながりにくいのか
  3. ジョブズがフラッシュをきらう本当の理由
  4. ソフトバンクの「アクセス回線会社」案への疑問
  5. 大卒はなぜ職にあぶれるのか
  6. ソニーはなぜ没落したのか
  7. 始まった「いやがらせ放送」
  8. 菅首相の掲げるあやしい「小野理論」
  9. 地デジという壮大な無駄づかい
  10. 天皇制と2ちゃんねる
やはりソフトバンク系が強い。特に1は、孫正義氏のツイッター経由で原口総務相(当時)に届き、電波部の決めた周波数割り当てをくつがえした歴史的な記事だ。これによって少なくとも8000億円の電波資源が生まれた。地デジ系が多いのもいつものことで、一般メディアがこの問題をタブーにしているためだ。本当は孫氏が「光の道」ではなく電波の分野でもっと暴れれば、あと200MHzぐらい周波数があいたのだが・・・

当ブログのアクセスは平均して毎月150万ページビュー、1日のユニークユーザーが2万人ぐらいだ。記事は週に6本ぐらいなので、個人ブログとして質を落とさないで書く限り、このへんが限界だと思う。ツイッターのフォロワーは約7.7万、RSS購読数は約2万だから、毎日10万人近い固定読者がいることになる。広告やアマゾンのアフィリエイトを合計すると、普通のサラリーマンの年収ぐらいはある。

これからのメディアは、在来型のマスメディアが化粧直しするのではなく、こういうローコストの個人メディアから生まれてくると思う。費用対効果が桁違いだからだ。アゴラは、そういう新しい個人メディアの試みだ。アクセスは当ブログとほぼ同じで、両方を合計すると月間300万PVである。紙媒体でこれぐらいの読者に読ませようと思ったら数億円の投資が必要だが、アゴラのコストは人件費と原稿料だけだ。

電子出版も、こうしたウェブサイトの延長である。アゴラブックスはまだ発展途上だが、セミナーなどを含めると収支トントンだ。来年はビデオ配信なども始める予定だ。アメリカでもHuffington Postなどの新メディアがようやく黒字に転換した段階で、ウェブベースのメディアにはまだ可能性がたくさん残されている。来年はビジネスとして大きく成長させることを考えたい。

追記:ついでにもっともRTされた記事を見てみると、
  1. 総務省案では次世代のiPhoneもiPadも日本で使えない
  2. 週刊ダイヤモンドの消えた特集
  3. テレビ局が次世代携帯を殺す
  4. 専業主婦という浪費
  5. ソフトバンクはなぜつながりにくいのか
と少し傾向が違うが、半分ぐらい重なっている。