日韓併合をめぐる首相談話では、「意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました」という部分が論議を呼んでいる。少なくとも国際法上は、日韓併合条約は大日本帝国と大韓帝国の合意のもとに署名・捺印された正式の外交文書である。
この条約が日本の圧倒的な軍事的優位のもとに締結されたことは事実だが、当時の韓国では「日韓合邦」を主張する民間団体「一進会」が100万人もの会員を集め、皇帝や首相に合邦を求める請願書を出した。李氏朝鮮が破綻し、多くの餓死者が出ている状況を改革するには、一足先に明治維新を実現した日本の援助が必要だったからである。
この条約が日本の圧倒的な軍事的優位のもとに締結されたことは事実だが、当時の韓国では「日韓合邦」を主張する民間団体「一進会」が100万人もの会員を集め、皇帝や首相に合邦を求める請願書を出した。李氏朝鮮が破綻し、多くの餓死者が出ている状況を改革するには、一足先に明治維新を実現した日本の援助が必要だったからである。
本書は、日本の「植民地支配」の実態をハーバード大学コリア研究所長が調査して書いた研究書である。日韓併合された1910年には1300万人だった朝鮮の人口は、占領末期の1942年には2550万人に倍増し、この間に工業生産は6倍以上になった。著者は「植民地時代の朝鮮の資本蓄積の90%は内地の資本によるものであり、戦後の韓国の驚異的な経済成長にも日帝時代の資本蓄積が大きな役割を果たした」と結論している。
「日帝36年」の歴史が彼らの「民族の誇りを深く傷付けた」ことは事実だろうが、もうそれを直接知っている人もほとんどいない。韓国も一人前の先進国になったのだから、いつまでもナショナリズムを「ガス抜き」に使わなくてもいいだろう。「歴史の事実を直視する勇気」が必要なのは、彼らの嘘に呼応して「慰安婦」騒動を創作した朝日新聞のほうだ。これを最後に「謝罪談話」の茶番はやめ、忘れるという合意が必要なのではないか。
「日帝36年」の歴史が彼らの「民族の誇りを深く傷付けた」ことは事実だろうが、もうそれを直接知っている人もほとんどいない。韓国も一人前の先進国になったのだから、いつまでもナショナリズムを「ガス抜き」に使わなくてもいいだろう。「歴史の事実を直視する勇気」が必要なのは、彼らの嘘に呼応して「慰安婦」騒動を創作した朝日新聞のほうだ。これを最後に「謝罪談話」の茶番はやめ、忘れるという合意が必要なのではないか。