melmagaきょうからライブドアに「ネットマガジン」というコーナーができ、メールマガジンや電子書籍などを有料配信することになりました。その第1弾として4月12日から、私の有料メルマガ「イノベーションの法則」を毎週1回配信します(毎月525円)。これはブログでは書きにくい個別の企業情報も含めて、日本の企業がなぜ行き詰まっているのかを考え、イノベーションや企業家精神を高めるにはどうすればいいかを考えるものです。毎回おおむね6000字(原稿用紙20枚)程度です。

イノベーションという言葉が「技術革新」とながく誤訳されてきたように、日本にはビジネスモデルを革新するという考え方があまりなく、苦しいときはみんなで残業してがんばる、ということで戦後ずっとやってきました。しかし経済がここまでボロボロになると、よほど思い切った発想の転換をしないと企業も立ち直れないでしょう。その意味でイノベーションは経営革新と訳したほうがいいと思います。

イノベーションを考える上で重要なのは、失敗体験の検証です。高度成長期の成功体験にこだわっていては、展望は開けません。情報革命によって、イノベーションのあり方が根底から変わったためです。よく「成功には偶然もあるが、失敗には必ず原因がある」といいます。成功した経営者の自慢話より、失敗事例のほうが多くを学べます。それを経済学や経営学によって分析し、今後のビジネスにつなげると同時に経済政策の参考にもしていただきたいと思います。

またウェブ上の情報は「無料・無名・無責任」が既定値になっているため、プロの書き手が育ちません。衰退するマスコミに代わってウェブが質量ともに高い情報を提供するためにも、有料配信でクリエイターの生活が成り立つしくみが必要で、これはその実験もかねています。とりあえず半年は続けますが、うまく行けばその後も続けるつもりです。メルマガ上で質問も受け付けますので、みなさんのアドバイスも参考にしながら、改善していきたいと考えています。

*なおツイッターで間違った告知をしてしまいましたが、1ヶ月無料キャンペーンは「4月中」ではなく「近日中」で、すでに入金された方にも適用されます。またアゴラ連続セミナーを受講される方には、半年分のメルマガ購読料をのちほどキャッシュバックします。またセミナー受講者には全員に『使える経済書100冊』を差し上げます。