
動学モデルで重要なのは、現実のGDPと均衡水準(natural level of output)を区別することだ。両者の乖離がGDPギャップで、これを縮めるのがマクロ政策の機能だが、均衡水準そのものが下方屈折した場合はこれをマクロ政策で引き上げることはできない。したがって、この均衡水準(潜在GDP)を見きわめることが重要だ。「真水で10兆円の財政出動でGDPギャップを埋める」という史上最大のバラマキ財政政策を発表した与謝野財務相には、ぜひこのゲラだけでも読んでいただきたい。
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翻訳した途端に駄目になるかもしれませんよ。
スティグリッツマクロだったと思いますが、
英語版にはLM曲線がなかったのに日本版にはLM曲線が特別に用意されていました。手元に無いので確認できませんが、要するに「資格試験に出る」がマクロ経済学の教科書の要件であり、資格試験のほうも「種本に載っている」ということが試験の要件ということです。もしかしたら、「難しすぎる」ということで後ろの付録に回されたりするかも。