総務省の「デジタル日本創生プロジェクト」が発表された。別名「ICT鳩山プラン」というそうだ。中身はあいかわらず補正予算めあてのバラマキが並んでいるが、まったく無内容な「ICTニューディール」に比べて前進している部分がある。
いわゆるホワイトスペース(放送用等ある目的のために割り当てられているが、時間的・地理的・技術的な条件によって他の目的にも利用可能な周波数)の活用可能性について、引き続き検討を進める。
と初めてホワイトスペースの「検討」を明記しているのだ。これは重要な前進である。FCCはすでにホワイトスペースの開放を決めているので、総務省の対米追従路線からいっても開放は当然だ。アメリカでも、まだホワイトスペースにどういう技術を使うかは検討中だから、日本も早く開放し、世界的なWi-Fi on steroidの開発競争に参加すべきだ。それが「日の丸技術」に補助金を出すよりはるかに有効な技術振興政策である。

周波数オークションについては、電監審でやらないと決めてしまった手前、明記できないのだろうが、規制改革なしで2兆円ばらまくだけの「地デジ対策」は通らないよ。