小倉さんからのTBに簡単にお答えしておこう。
2006年のCPE反乱は「都心の公園にテントを張って年末年始を過ごす」なんておとなしいものではありませんでしたがフランス市民の多くはこれに賛意を示し、これにより反乱者の欲する政策がある程度実現したわけです。
彼の賞賛するCPE反対運動によって雇用改革がつぶされたフランスでは、何が「実現」したのだろうか。次の図はUNDPによる世界各国の若年失業率(15~24歳)の比較である:


フランスの失業率がOECD諸国で最悪グループであることはよく知られているが、若年失業率は特に悪く、23.9%(右から4番目)にのぼる。「格差」がいわれる日本はまだ8%だが、日雇い派遣の禁止などの規制強化を進めれば、フランス並みの「失業先進国」になるだろう。