私の反書評に、著者から反論があった。きょうウェブで検索していて引っかかったので、見てみたら著者からの通告メール(先月20日)がGmailのスパムボックスに・・・
署名入りの批判は歓迎するので反論したいところだが、残念ながら『労働再規制』は年末にゴミに出してしまった。この文章は冗談なので、気を悪くしたら申し訳ないが、6本もある記事も一つ一つ反論する価値があるとは思えないので、5番目の記事の一部だけにひとことコメントしておく。五十嵐氏はこう書く:
これが資本主義の冷酷な現実だ。それがいやなら、社会主義にするしかない。彼の擁護する厚生労働省は社会主義をめざしているが、雇用規制を強化して労働需要を減らす政策は、結果的には官製失業をもたらし、非正規労働者をもっと悲惨な境遇に突き落とす。まともな議論は、この高校生でも知っている事実を五十嵐氏が認めるところからしか始まらない。
追記:このごろGmailのフィルタリングが強すぎる傾向があるので、メールに返事がない場合には、右のSBI Businessで連絡してみてください。
署名入りの批判は歓迎するので反論したいところだが、残念ながら『労働再規制』は年末にゴミに出してしまった。この文章は冗談なので、気を悪くしたら申し訳ないが、6本もある記事も一つ一つ反論する価値があるとは思えないので、5番目の記事の一部だけにひとことコメントしておく。五十嵐氏はこう書く:
さらに、「著者のような社会主義者には雇用は労働需要と供給によって決まるという高校レベルの経済学も理解できないのだ」と、またも、拙著には書かれていない事柄で私を馬鹿にしています。しかし、こう書くことによって、ここでも池田さんは労働問題についての無知を露呈してしまいました。「高校レベルの経済学」では、商品の価格は需要と供給によって決まることになっています。しかし、雇用はそうあってはなりません。労働力商品の価格は需要と供給に任されてはならない。私に反論するなら、「雇用は労働需要と供給によって決まらない」という事実を提示しなければ議論は成り立たない。「されてはならない」という価値判断によって事実を否定できないことは、論理学の初歩だ。五十嵐氏が「地球は回ってはならない」と叫んでも、地球の自転は止まらない。つまり労働力商品の価格は需要と供給に任されてはならないとしても、需要と供給によって決まるのである。
これが資本主義の冷酷な現実だ。それがいやなら、社会主義にするしかない。彼の擁護する厚生労働省は社会主義をめざしているが、雇用規制を強化して労働需要を減らす政策は、結果的には官製失業をもたらし、非正規労働者をもっと悲惨な境遇に突き落とす。まともな議論は、この高校生でも知っている事実を五十嵐氏が認めるところからしか始まらない。
追記:このごろGmailのフィルタリングが強すぎる傾向があるので、メールに返事がない場合には、右のSBI Businessで連絡してみてください。