当ブログの記事で今年読まれたものを「はてなブックマーク」で集計してみると、ベスト10は次のようになる。これはアクセスの多い順ではないが、注目度の順とはいえるだろう。
  1. 大麻で逮捕するならタバコを禁止せよ:11/16
  2. 古舘伊知郎氏が「格差社会」を語る気味悪さ:11/17
  3. B-CAS社の罪は「退場」では消えない:8/7
  4. 医師会には社会的常識が欠落している人が多い:11/20
  5. 太田誠一氏の「政治団体事務所」は隣の家だった:8/26
  6. iPhone 3Gはジョブズの敗北宣言:6/11
  7. 地デジの非常識:7/25
  8. 404 Blog Not Foundを読むのをやめた:2/11
  9. 10年は泥のように働け:5/29
  10. 温暖化懐疑論のまとめ:7/5
10行足らずの1が歴代のベスト1になったのは驚いたが、マスメディアが取り上げないからだろう。こういうタブーになっている話題は強く、3や7もおなじみの地デジの話だ。ASCII.jpに連載している「サイバーリバタリアン」でも、担当編集者によると「B-CASがらみは普段の数倍から10倍ぐらいアクセスがある」という。この理不尽なしくみを無理やり使わされている消費者の怒りを少しでも代弁できたとすれば、それだけでも当ブログの価値はある。

私にとっての今年最大の珍事件は5で、ヤフーニュースのヘッドラインになり、1日30万PVを超えた(アクセスはこれが最大)。まったくの偶然でこんなことが起こるのは、宝くじで2億円当たる確率より低い。私の運をこれで使い切ったとすれば、惜しいことをしたものだ。結果的には福田首相の退陣でうやむやになったが、閣僚でなければ政治資金の使い方がでたらめでもいいということにはならない。なぜ公認会計士の監査を義務づけるぐらいの改革ができないのだろうか。

今年の初めには月間100万PVだったアクセスも、今月はすでに200万PVを超えた。自分で読んでも、わかりにくくて大しておもしろくもないのに、なぜアクセスが増えるのか謎だ。たぶん日本語で読むに値するブログがきわめて少ないことによる稀少性と、マスメディアのバイアスを補正する機能を果たしているのだろう。大麻も地デジもそうだし、2や4や10もそうだろう。ビジターを「なかのひと」でドメイン別に集計すると、
  1. NTTグループ
  2. 富士通 
  3. ソニー
  4. 東芝
  5. 松下電器産業
  6. 日本電気
  7. 日本IBM
  8. 京都大学
  9. 東京大学
  10. 日本放送協会
母集団の圧倒的に多い1は当然として、ITゼネコンからのアクセスがあいかわらず多い(アクセス禁止になった日立は30しかない)。誤解のないようにいうと、ITゼネコンの業績はよくないが、社員の能力は高いので、当ブログを読んだ心ある社員が「10年は泥のように働け」などという愚かな経営者を見限って起業することを望みたい。ソニーや松下にとってもいい年ではなかったが、VCには金が余っているようなので、今がスタートアップのチャンスだ。グリーもIPOで1000億円集めたように、「不況のときは創造的破壊はできない」などというのは迷信だ。

当ブログは基本的に趣味でやっているので、記事を書く時間は1日1時間以内と決めているのだが、ここまでアクセスが増えると、メインテナンスが負担になってきた。gooブログの貧弱な機能ではこれ以上は無理なので、来年からライブドアの協力で、この個人ブログとは別に、複数アカウントで書くHuffington Postのようなオピニオンサイトをつくることになった。年明けからベータ版を公開する予定である。