IPCCのリーダー、スティーヴン・シュナイダーは、"Atmospheric Carbon Dioxide and Aerosols: Effects of Large Increases on Global Climate" (Science 173, 138-141)で、次のように述べた:
今後50年間で、大気汚染の可能性は 6~8倍に増加すると予測されている。この注入率の増加により、大気の背景不透明度が4倍に上昇すると、われわれの計算では地球の気温が3.5℃も低下することが示唆される。地球の平均気温がこのような大幅な低下を数年間にわたって継続すると、氷河期を引き起こすのに十分だと考えられる。彼の予測によれば、大気汚染で太陽光線が遮断される効果によって地表の温度は今後50年間に3.5℃も下がり、地球は氷河期に入るおそれが強い。凍死者の数は温暖化による死者の10倍にのぼるので、これは温暖化よりもはるかに重大な問題だ。
実はこの論文の日付は1971年7月。シュナイダーは当時、スタンフォード大学教授で、世界の気候学界の指導者だった。この予言は翌年ローマクラブの『成長の限界』にも反映され、世界の指導者が氷河期の到来を警告した。
ところがシュナイダーは1980年代には地球温暖化論者に転向し、IPCCを創設した。アル・ゴアの「海面が20フィート上昇する」という予言も、シュナイダーの影響だといわれている。
ところがシュナイダーは1980年代には地球温暖化論者に転向し、IPCCを創設した。アル・ゴアの「海面が20フィート上昇する」という予言も、シュナイダーの影響だといわれている。