情報社会から高齢者や障害者が排除されないように、情報通信機器・サービスのユーザインタフェースを改善する、情報アクセシビリティの実現に向けて世界は動いている。すでにアメリカは連邦政府調達について情報アクセシビリティを必須要件としている。ヨーロッパも公共調達の要件とするように動き出した。
情報アクセシビリティとは何か、世界はどう動いているのか、それをビジネスチャンスにするとはどういう意味なのか。今回の情報通信政策フォーラム(ICPF)セミナーでは、今月アメリカ連邦政府で開催される、情報アクセシビリティ要件改定のための諮問委員会の動向を含め、最新の情報を提供する。
スピーカー:山田 肇(東洋大学経済学部教授 ICPF事務局長)
モデレーター:池田信夫(ICPF代表)
日時:5月29日(火) 18:30~20:30
場所:東洋大学・白山校舎・5号館 5202教室
東京都文京区白山5-28-20
キャンパスマップ
入場料:2000円
ICPF会員は無料(会場で入会できます)
申し込みはinfo@icpf.jpまで、電子メールで氏名・所属を明記して(先着順40名で締め切ります)
情報アクセシビリティとは何か、世界はどう動いているのか、それをビジネスチャンスにするとはどういう意味なのか。今回の情報通信政策フォーラム(ICPF)セミナーでは、今月アメリカ連邦政府で開催される、情報アクセシビリティ要件改定のための諮問委員会の動向を含め、最新の情報を提供する。
スピーカー:山田 肇(東洋大学経済学部教授 ICPF事務局長)
モデレーター:池田信夫(ICPF代表)
日時:5月29日(火) 18:30~20:30
場所:東洋大学・白山校舎・5号館 5202教室
東京都文京区白山5-28-20
キャンパスマップ
入場料:2000円
ICPF会員は無料(会場で入会できます)
申し込みはinfo@icpf.jpまで、電子メールで氏名・所属を明記して(先着順40名で締め切ります)
池田様:
「お知らせ」的記事なのか,読者からの書き込みが無いようですね.当該記事の標題を目にして感じたのは,日本には英語のaccessibilityに対する有力な訳語が未だ無いのか,ということでした.モニター上の画面という極めて限られた不動産において,英字13文字或いはカタカナ8字分の空間を占有するよりは,漢字による3~4文字用語の方が空間の有効活用になり,また速読性の点で優れていると思われてならないのですが.そこで,中国・香港・台湾等でどのような訳語を使っているか,あれこれ網路検索した結果が以下の通りです:
(1)可接近性(建築系用?)
(2)易接近,可進入(建築系用?)
(3)可存取,可存取性(電脳・網路系)
(4)協助功能(IBM-Taiwan,Adobe-Taiwan[http://www.adobe.com/tw/accessibility/])
(5)輔助功能(Microsoft-China, Adobe-China[http://www.adobe.com/cn/accessibility/])
註:日本のMicrosoft社はカタカナ表記(アクセシビリティ)を使用
上記(4),(5)のAdobe社の網頁は,双方とも,英文頁Accessibility Resource Center (http://www.adobe.com/accessibility/)の漢訳ですが,中・台間で訳語が違っています.日本の建築・建設・都市計画分野では,「車椅子での入場可能」云々という文脈ならば,「接近性」という訳語が既に有力ですが,情報関係では,カタカナのままで定着になるのでしょうか.
国立国語研究所が作成した『「外来語」言い換え提案』(http://www.kokken.go.jp/public/gairaigo/)では,accessibilityに対し,「利用しやすさ」,「利便性」という言い換えを提案していますが(http://www.kokken.go.jp/public/gairaigo/Teian1_4/Words/accessibility.gen.html),これらの言い換え語は,むしろ,英語のusabilityに相当するものでしょう.例えば,米国の保健福祉省が作成したResearch-Based Web Design & Usability Guidelines (http://usability.gov/pdfs/guidelines.html)では,第3章がaccessibilityに割かれているので,usabilityとはaccessibilityをも包含した上位概念と認識されていることが分かります.よって,「利便性」よりも,より限定的な言い換え語が相応しいのではないでしょうか.
記事中で言及されている米国でのaccessibility standard改定作業についてですが,日本のJISも関与しているためか,以下の公式網站中に現行標準の和訳頁が含まれていますが,やはり,カタカナ表記でした:
Section 508 Homepage: Electronic and Information Technology
http://www.access-board.gov/508.htm
第1194部-電子情報技術のアクセシビリティスタンダード
http://www.access-board.gov/sec508/language/japanese.html