ルパート・マードックによるWSJの買収提案は、市場価格を65%も上回る破格のものだが、いつもは株主価値を最優先するWSJが連日、何ページも費やして「マードックは個別の記事やレイアウトにまで介入して、メディアを商業化する。編集権の独立性が侵害される」と反対キャンペーンを張っている。

これに対してEconomistは、「新聞が大衆化するのは、インターネット時代に生き残るには、いずれにしても避けられない。マードックの編集判断は、そんなに悪くないよ」と、いつものように皮肉っぽい。

教訓:他社の株主価値が最大化されるのはいいことだが、自分の会社には「市場原理主義」で測れない価値がある。