先週、700MHz帯でテレビに使われていない「ホワイトスペース」について、マイクロソフト、インテル、グーグル、デル、HP、フィリップスの6社が、免許不要で使える新しい無線通信技術の使用認可をFCCに求めた。

この技術は「2009年には実用化できる」としているが、出力100mW以下で、空いている帯域を検知して通信するcognitive radioだという以外はよくわからない。前からインテルがロビー活動をしてきた技術だと思われるが、どうも802.11系ではないようだ。もちろんテレビ局は「干渉が起こる」という理由で反対している。

他方、日本ではホワイトスペースを「美人投票」で通信業者に割り当てるための研究会が総務省で行なわれている。今のところMediaFLOが有力のようだが、それを割り当てるのは2011年の「アナログ停波」の後だ。しかし、これまでも当ブログで論じているように、2011年に停波はできないので、絵に描いた餅に終わるおそれが強い。

アメリカでマイクロソフトなどの提案が通れば、日本でも700MHz帯を免許不要で開放せよという動きが出てくる可能性がある。いつできるのかわからないアナログ停波をあてにしないで、今あいている帯域からコモンズに割り当てるほうが合理的だ。

マイクロソフトとインテルとグーグルが採用すれば、この新技術が国際標準になる可能性は高い。日本だけがこの帯域を美人投票でテレコム業者に独占させると、また携帯電話のような「パラダイス鎖国」になって、通信機器業界は今度こそ壊滅するかもしれない。これは総務省が業者行政から消費者中心の電波利用に転換できるかどうかの試金石である。注目したい。