村井純氏がWinnyの訴訟で、被告側の証人として証言した。キャッシュなどのWinnyの機能について、検察側が「著作権法違反行為を助長させる目的を持って搭載されたものだ」と主張しているのに対して、村井氏は「これらの技術はネットワークの効率を上げるための洗練された技法であり、これを利用の目的と結び付けて考えるのは理解できない」と述べたという。
たしかに技術そのものは中立だが、それを「利用の目的と結び付けて考える」検察側の意図も理解できないことではない。立証の争点は、金子被告(Winnyの作者)が著作権法違反を助長する目的をもっていたかどうかだから、彼の2ちゃんねるでの発言が、そういう目的と結びつけられることは避けられない(誤解のないように付言するが、私はそれが正当だといっているわけではない)。
金子氏の書いた『Winnyの技術』(アスキー)を読むと、Winnyはソフトウェアとしても革新的であり、インターネットで映像などの重いファイルを共有するうえで重要な要素技術(階層化やクラスタリングなど)を含んでいることがわかる。もしも彼が2ちゃんねるではなく、学術論文でWinnyを紹介していれば、こういうことにはならなかったかもしれない。
たしかに技術そのものは中立だが、それを「利用の目的と結び付けて考える」検察側の意図も理解できないことではない。立証の争点は、金子被告(Winnyの作者)が著作権法違反を助長する目的をもっていたかどうかだから、彼の2ちゃんねるでの発言が、そういう目的と結びつけられることは避けられない(誤解のないように付言するが、私はそれが正当だといっているわけではない)。
金子氏の書いた『Winnyの技術』(アスキー)を読むと、Winnyはソフトウェアとしても革新的であり、インターネットで映像などの重いファイルを共有するうえで重要な要素技術(階層化やクラスタリングなど)を含んでいることがわかる。もしも彼が2ちゃんねるではなく、学術論文でWinnyを紹介していれば、こういうことにはならなかったかもしれない。