日本はDSLで世界に先行したが、これは今から始まるネットワーク時代の序幕にすぎない。本当の勝負は、20世紀最大のヒット商品の一つであるテレビを超えるサービスが出てくるかどうかで決まる。この意味で、ブロードバンド革命の第2幕の鍵はコンテンツをもつテレビ局が握っているのだが、彼らは電波こそが利権だと錯覚して、「水平分離」に反対している。
各局とも、アーカイブのデジタル化は完了している。NHKの場合には、川口市にあるアーカイブに、すべてオンライン配信可能な形で180万本の番組が保存されている。私も昔、NHKの資料室に毎日かよって昔の番組を見たことがあるが、『現代の映像』とか『新日本紀行』などは、見ていて頭の下がるような名作が多い。こうした名作を見るだけでも、若手クリエイターの水準は上がるだろう。
しかし、そういう名作をインターネットで見ることはできない。民放連の反対に押されて、総務省がNHKの番組のインターネット配信を「教育・福祉番組」だけに規制したからだ。われわれがこの規制に反対するパブリックコメントを出したときは、多くの人から「私の名前は出してほしくないが趣旨には賛成だ」という連絡をいただいて驚いた。
NHKの民営化を検討するなら、不動産などのハードウェアの価値だけではなく、こうした日本人の文化遺産を次世代にどう継承するかという視点から考えてほしいものだ。
各局とも、アーカイブのデジタル化は完了している。NHKの場合には、川口市にあるアーカイブに、すべてオンライン配信可能な形で180万本の番組が保存されている。私も昔、NHKの資料室に毎日かよって昔の番組を見たことがあるが、『現代の映像』とか『新日本紀行』などは、見ていて頭の下がるような名作が多い。こうした名作を見るだけでも、若手クリエイターの水準は上がるだろう。
しかし、そういう名作をインターネットで見ることはできない。民放連の反対に押されて、総務省がNHKの番組のインターネット配信を「教育・福祉番組」だけに規制したからだ。われわれがこの規制に反対するパブリックコメントを出したときは、多くの人から「私の名前は出してほしくないが趣旨には賛成だ」という連絡をいただいて驚いた。
NHKの民営化を検討するなら、不動産などのハードウェアの価値だけではなく、こうした日本人の文化遺産を次世代にどう継承するかという視点から考えてほしいものだ。



>『現代の映像』とか『新日本紀行』などは、見ていて頭の下がるような名作が多い。
ほんとにそう思います。番組作成チームの美意識や批評精神やバックグラウンドがしっかりしていると僕は感じます。そして興味深いのは、古い番組ほど「封建時代の名残」だとか、戦前の思想の剥き出しの批判だとかのナレーションが随所に出てくることです。なるほど、そういう「時代」だったんだなぁと、現在の「自虐的でない」思想を喧伝する姿勢とは対極の「自然体」を見る想いがします。今朝の新聞にも出てましたが、慰安婦の番組に自民党幹部が圧力を掛けたことで象徴されるように、ごく普通の「リベラリズム」(池田教授としてどのような定義ぎをされてるか、ちょっと怖い気もしますが)が通りにくくなったことにとても不安と憤りを感じてます。もっとも、こういうことはあらゆる社会において行なわれていることですね。