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【おしらせ】アゴラ読書塾 明治150年の「国のかたち」

「五箇条の誓文」で解く日本史―シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ (NHK出版新書)
今年は明治150年ですが、10月の記念式典まで安倍政権がもつかどうか、あやしくなってきました。森友学園の文書改竄は内閣をゆるがす大スキャンダルになり、久々の安定政権だった安倍政権にも終わりが近づいているようにみえます。日本はまた首相が毎年変わる国に戻るのでしょうか。

4月からのアゴラ読書塾では、明治以来変わらない「国のかたち」を最近の歴史研究でたどり、日本政治の構造を考えます。単なる昔話ではなく、現代の問題を解く手がかりを明治時代にさぐりたいと思います。3回目のゲストには、政治学者の片山杜秀さんをお迎えします。

続きはアゴラで。

【おしらせ】池田信夫ブログマガジンは「まぐまぐ」に移行しました

coverBLOGOSメルマガのサービスは2月19日で終わりましたが、池田信夫ブログマガジンは「まぐまぐ」で続けます。お手数ですが、まぐまぐに移行をお願いします(初月無料)。今週の目次は次の通りです。
  • クニがあっても「国家」のない国
  • 「黒い福沢諭吉」をどう理解するか
  • 「働き方改革」は霞ヶ関から
  • 陸軍を脱線させたのは「賊軍」だった
  • 麻美のグルメガイド:ミクニ・マルノウチ
  • 私の音楽ライブラリー:John Abercrombie "Up And Coming"

西部邁氏の思い出

8西部邁氏が死去した。自殺と報じられているが、くわしいことはわからない。私は彼が1974年に東大に赴任したときの最初のゼミの学生で、その後も毎月のように飲み屋で会った。当時は「社会経済学」という境界領域を開拓しようとしたのだが挫折し、1988年に中沢新一事件で東大をやめた。

世間的にはそのころから有名になり、「朝まで生テレビ」の常連になってマスコミの流れを変えた。80年代までの論壇は左翼が圧倒的主流で、保守派は皇国史観の変なやつというイメージだったが、彼は左翼の一国平和主義を論破し、憲法の矛盾を追及して形勢を逆転した。

彼の主張は冷戦の終了とともに一定の支持を得るようになったが、次第に右寄りのスタンスを強めた。民主主義を否定して核武装を主張し、規制改革や民営化などあらゆる改革を否定する「反米保守」の教祖になった。「自虐史観」を否定する教科書グループに入って右翼を連れて飲み歩くようになり、私は飲み屋で彼の隣にいた右翼に殴られたこともある。

続きは1月22日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンでどうぞ。

丸山眞男は全共闘を「ナチスや軍国主義もやらなかった」と非難したか

また丸山トリビアで申し訳ないが、篠田英朗さんの記事でおもしろかったのは(本筋と関係ないが)「丸山眞男が、1969年の東大紛争で研究室を荒らされた後、全共闘の学生たちに『君たちのような暴挙はナチスも日本の軍国主義もやらなかった』と述べたことは、有名である」という話だ。これは「戦後民主主義の教祖」と全共闘運動の対立を象徴する発言として有名だが、彼の談話はもちろん、周囲の人の話でも確認できない。

唯一の出典は、吉本隆明が「収拾の論理」という1970年のエッセイで丸山が「君たちのような暴挙はナチスも日本の軍国主義もやらなかった。わたしは君たちを憎みはしない。ただ軽蔑するだけだ」と口走ったと書いたことだ。この出所は「新聞」だというが、それに近い報道は1969年1月19日付毎日新聞の次のような記事だ。
この日午後、封鎖が解けた法学部2階の研究室へ戻った丸山真男教授は、しばらく声も出せなかった。床にばらまかれ、泥に汚れた書籍や文献を一つ一つ拾いあげ、わが子をいつくしむように丹念に確かめながら「建物ならば再建できるが、研究成果は……。これを文化の破壊といわずして、何を文化の破壊というのだろうか」とつぶやいていた。
これは前日の安田講堂の封鎖解除のときの描写だと思われるが、彼が「ナチスや軍国主義」という発言をする状況ではなかった。このエピソードは、吉本の作り話である疑いが強い。

続きは1月15日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンでどうぞ。

あけましておめでとうございます

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今年も年賀状を出さないので、ブログでごあいさつ。

今年は憲法改正が国会で議論になりそうです。自民党では去年の安倍案をもとにして、第9条の2(あるいは第3項)に自衛隊を「必要最小限度の実力組織」として条文に明記する案が出ているようです。これは「戦力を保持しない」と定めた第2項を残したまま自衛隊を書き込む苦心の策でしょう。

しかしこれだと今の法制局見解を条文化したようなものだから、何が「必要最小限度」なのかという神学論争がまた続きます。石破茂さんのいうように第9条2項を削除するのがすっきりすると思いますが、これには公明党が反対しているため、話が進まない。他方、希望の党や維新には改憲派がいます。

そこで私が提案したいのは、党議拘束をかけないで議論すること。憲法改正は議員立法なので、超党派でやってはどうでしょうか。もちろんその後には国民投票があるので容易ではありませんが、時間をかけて議論すれば、国民が「国のかたち」を理解するいい機会になるでしょう。

アゴラ読書塾 2018年1~3月「戦後史を疑う」

集団的自衛権の思想史──憲法九条と日米安保 (風のビブリオ)日本の戦後史には、二つの見方があります。一つは侵略戦争の反省から日本は新憲法をつくり、平和国家を築いてきたというステレオタイプ、もう一つは憲法を占領軍の押しつけと批判し、日米同盟を「対米従属」と批判して、憲法を改正して日本の誇りを取り戻さなければならないというルサンチマンです。

しかし事実に即して歴史をみると、どっちの見方にも疑問があります。憲法の草案を書いたのは占領軍でしたが、それを修正して制定したのは日本の議会でした。講和条約のとき憲法を改正するチャンスはあったのに、なぜ日本は見送ったのでしょうか。自民党は憲法改正を党是としながら、なぜ今まで放置してきたのでしょうか。

1960年の安保反対運動は大きな盛り上がりを見せましたが、新条約のどこがいけなかったのでしょうか。1972年の沖縄返還では「核持ち込みの密約」が争点になりましたが、核は持ち込まれたのでしょうか。このとき集団的自衛権の行使を違憲とする政府見解が出されましたが、なぜ集団的自衛権だけが違憲になったのでしょうか。

続きはアゴラで。

なぜ資本主義は社会主義より労働者を豊かにしたのか

希望の党が「憲法と安保」を民進党左派を排除する基準にしているのは、いいところを突いている。左派のよりどころは、もう護憲しかないからだ。しかしこれが政治の争点になったのは古いことではない。1960年代に革新自治体を実現したのは「社共共闘」だった。70年代まで「社公民」は資本家に迎合する改良主義で、(社会党主流派だった)社会主義協会も共産党も、プロレタリア独裁による暴力革命をめざしていた。

ところが社会主義が挫折した80年代に、彼らはそれとは逆の「平和主義」を看板にし始めた。社会党の石橋委員長が「非武装中立」という言葉を最初に使ったのは1980年である。かつて貧しい労働者は、資本主義を打倒して富の分配を変えれば豊かになれると思ったが、彼らを豊かにしたのは資本主義だったのだ。

しかし労働者を搾取する無政府的な資本主義が、なぜ彼らを豊かにしたのかはよくわからない。今週からのアゴラ経済塾「資本主義が足りない」では、資本主義がなぜ成功したのか、そして左翼は何を見誤ったのかを考える。サブテキストとしては、このマンガがわかりやすいかもしれない(まだ申し込めます)。



続きは10月2日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンでどうぞ。

アゴラ経済塾「資本主義が足りない」

資本主義と自由 (日経BPクラシックス)電波オークションが話題を呼んでいます。これは国有地を競売にかけるのと同じ当たり前のことですが、OECD諸国の中で日本だけがいまだに「社会主義」で周波数を割り当てています。日本人が市場原理や資本主義をきらうのは深い理由がありますが、ここを変えないで「アベノミクス」のような景気対策でカネをばらまいても何も変わりません。

ミルトン・フリードマンは半世紀以上前に、変動相場制、教育バウチャー、負の所得税、公的年金の廃止、職業免許の廃止などを提案しました。このうち変動相場制は実施されて世界経済を大きく変えましたが、他の提案はほとんど実施されていません。日本では今ごろ、大学教育を丸ごと「無償化」するという愚かな提案が出ています。

オークションのような価格メカニズムを利用することは、いつもきらわれます。それは経済学の教科書ではうまく行くはずですが、市場原理にはどんな欠陥があるのでしょうか? 所得分配や社会保障はどうするのでしょうか? 特に日本人は資本主義がきらいですが、なぜでしょうか?

10月からのアゴラ経済塾では市場原理を電波や教育などの具体的な問題に応用し、価格メカニズムとは何か、資本主義で経済はどう変わるのか、そして日本で資本主義が機能するにはどうすればいいのかを考えます。ゲストとして村上ファンドで話題になった安延申さんをお招きして話をうかがいます。

続きはアゴラで。

【おしらせ】アゴラ経済塾「失敗の法則」



文部科学省の前川喜平元事務次官の発言が話題になっていますが、彼の「座右の銘は面従腹背」という発言には日本の役所や大企業の欠陥が集約されています。日本の組織は小集団の中で意思決定が完結し、トップの指示には面従腹背で「強いリーダー」をきらいます。それは漸進的な変化には強いのですが、不連続な変化には失敗することが多い。

ビジネススクールやビジネス本では「成功の法則」を教えますが、その元祖として有名な『エクセレント・カンパニー』で取り上げられた43社のうち、10社以上が消滅しました。偶然で勝つ企業は少数あるので、その原因を結果論で説明しても大して役には立ちません。それに対して負ける企業は多いので、彼らに共通の「失敗の法則」を分析することはビジネスにも役立つと思います。

7月からのアゴラ経済塾では、池田信夫が7月に出す新刊『失敗の法則』をテキストにして、企業や政治の失敗のパターンを紹介し、その原因を解明します。

続きはアゴラで。

石田英敬氏は革マル派の活動家だった

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昔の話だが、個人の名誉にかかわることなので事実関係を整理しておく。朝日新聞の「パノプティコン」記事にコメントした石田英敬氏(東大情報学環教授)は、私がそれを揶揄したのに反論(?)して、次のように書いている。
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