2月24日に戦争が始まったとき、ほとんどの人が(私を含めて)ロシアが圧勝して傀儡政権を樹立するだろうと予想した。しかしその4日後に「なぜロシアは敗北するか」というツイートを出した軍事アナリストがいた。80もある連続ツイートを、かいつまんで紹介しよう。


今回の首謀者ショイグ国防相は、プーチンに迎合する「宮廷政治」の達人で、合理的に戦争を行う能力がなかった。彼は軍需産業に迎合して、陸軍と海軍の両方の軍備を増強した。


このためロシアの陸軍は弱体で、ロシアは初期の「電撃戦」で勝利できなかった。プーチンがウクライナ侵略を「特殊な軍事作戦」と呼んだことには重要な意味がある。それは古典的な意味での戦争ではないのだ。

プーチンには戦争の経験がない。彼は警察官僚として成り上がり、政敵を暴力で排除して権力の座についたので、チェチェンのような少数民族を抹殺した経験しかないのだ。


なぜウクライナ侵略は戦争ではなく「特殊作戦」なのか

プーチンの失敗には、もっと本質的な原因がある。第2次大戦以降、領土を拡大するための「戦争」は国際法で許されない。テロリストを排除する「特殊作戦」しかできないのだ。

2014年にウクライナでやった戦争も、チェチェンと同じだった。ウクライナ軍は弱体で、1ヶ月足らずでクリミアはロシアのものになったが、ウクライナはこの敗北を教訓として軍を立て直し、新しい国防軍を創設した。


プーチンはこうしたウクライナ軍の戦力を甘く見て、中途半端な「軍事作戦」を始めてしまった。「皇帝の軍隊」としてテロリストを殺したことしかないロシア軍は、今回のウクライナ軍のような組織的な抵抗には慣れていない。


戦争で戦わずして降伏した国は消滅する。ナポレオンに降伏したベネチアは、犠牲を最小化できたが共和国は失われ、二度と再建できなかった。

ウクライナはロシアに勝利できないかもしれないが、ロシアが今回の軍事作戦に失敗し、敗北することは確実だ。それは多くの西側の専門家の予想を裏切る結果になるだろう。