今年も年賀状は出さないので、ブログでごあいさつ。

岸田首相のおかげで、ゼロコロナの重苦しい正月になりました。毎日のコロナ感染者が400人余り、死者ゼロの日本で鎖国を続ける岸田首相は、ゼロリスクの好きな日本人の代表です。

日本人のリスク回避度は、世界一といってもいいでしょう。家計金融資産の50%以上が現金・預金で、保険・年金を含めると80%以上がローリスク資産。株式・投資信託は15%ぐらいしかありません。この過剰な銀行預金が、ゼロ金利の国債が売れる原因です。

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家計金融資産の構成(大和アセットマネジメント調べ)

逆にアメリカでは、約50%が株式などのリスク資産です。おかげで1995年から、米英の金融資産は3倍以上になったのに、日本はその半分にもなっていない。

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日米英の家計金融資産(1995年=100)フィデリティ投信調べ

このようなゼロリスク運用を続けていると、今まで蓄積した資産を食いつぶし、日本は衰退するでしょう。フローのGDPよりストックを大事にする必要があります。一時的な景気対策のためにストックを食いつぶすMMTのような政策は危険です。

1月7日からのアゴラ経済塾「インフレ時代に資産を守る」では、ゼロリスクを脱却して成長する知恵を考えたいと思います。