河野ワクチン担当相のブログが話題になっている。これは(名指しを避けているが)中島岳志氏の一連のツイートに反論したものだ。河野氏は、さっそく昨夜の報道ステーションに出演して「これは計画経済と自由経済の違いだ」と説明した。

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この図の赤い線が予定の供給数だったが、政府が「1日100万回」と号令をかけたおかげで、自治体の接種が予想以上に進んで青い線のように供給を超え、大阪や北海道などでは不足している。国はその「調整枠」を設けて過不足を解消する方針だというが、これも計画経済では限界がある。

ワクチンは無料なので、自治体は過大申告して余っても困らない。他方で過少申告して不足すると困るので、過大申告するバイアスがある。これを避けるために調整枠のワクチンに価格をつけ、国がオークションをやるのだ。

これには中島氏のように「ネオリベだ」といちゃもんをつける人がいるかもしれないが、目的は国がもうけることではなく、ワクチンの最適配分である。すべてのワクチンに価格をつけるわけではなく、調整枠以外は無料とする。この価格は最終ユーザーに転嫁できないことにすれば、自治体は財政負担になるので、それほど高い価格はつかないだろう。

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