バイデン政権が中国製太陽光パネルの輸入禁止を決めたのを受け、パネルの価格が急騰している。日本経済新聞によると、太陽光パネルとその部材ポリシリコンの価格は、昨年に比べて5倍になった。

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日本経済新聞より

今回の制裁のきっかけは、ウイグルにある強制収容所で、ポリシリコンが製造されているというCSISの報告が、今年4月に出たことだった。2010年から10年間で中国製の太陽光パネルの世界シェアは26%から82%に激増した。

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世界の太陽光パネル生産量(CSIS)

世界の大手ポリシリコンメーカー5社のうち4社がウイグルにあり、今では世界のポリシリコンの45%がウイグルで生産されている。「太陽光発電が石炭火力より安くなった」といわれた原因は、ウイグルの強制労働だったのだ。その価格が5倍になると、補助金でつくられた「太陽光バブル」は終わるだろう。

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