ワクチンの大規模接種が始まり、世の中はワクチンの話題で持ち切りだが、やはり気になるのはそのリスクだろう。ネット上にも多くの反ワクチン情報が出回っているが、まず「ワクチン接種で感染が増えた」という話は正しいか。

お手軽なデータとしてOur World in Dataでワクチン接種回数の多い国(小国を除く)の死亡率をみると、図1のようになっている。

図1 ワクチン接種回数の多い国のコロナ死亡率(人口100万人あたり)

接種後に死亡率が激減したイギリス・イスラエルに対して、ハンガリーでは死亡率がピーク時には3倍になったが、EU全体でみると、昨年12月初めの7.92人から現在は2.1人と、74%も減っている。これは明らかなワクチンの効果といえよう。

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