小泉進次郎環境相の「46という数字がシルエットのように浮かんできた」という発言がネタになっているが、これは彼にレクチャーしなかった環境省の官僚が悪い。46という数字には根拠があるのだ。

次の図のようにIPCCの1.5℃特別報告書では、2050年にCO2排出をゼロにするには、2030年までに排出量を2010年水準から45%削減する必要があると書いている。

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IPCCによると地球の平均気温を産業革命前から1.5℃上昇におさえるためには2050年に温室効果ガス排出ネットゼロが必要なので、その中間目標として2030年には45%削減が必要である。だから46%には(できるかできないかは別にして)政治的根拠があるのだが、問題はその1.5℃に根拠があるのかということだ。

2015年のパリ協定では2℃上昇という目標を設定したのに、それを1.5℃に変更した理由についてのIPCCの説明はわかりにくい。今すでに1℃上昇しているので、平均気温をあと0.5℃上昇におさえるためには、こういう非現実的な政策を想定せざるをえない。1.5℃以上になったら、具体的に何が起こるのだろうか?

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