チック・コリア・ソロ Vol.1
チック・コリアが79歳で死去した。彼が日本で知られるようになったのは1971年の"Return to Forever"(RTF)がきっかけだと思う。これは「クロスオーバー」と呼ばれる音楽の走りだったが、音楽的にはイージーリスニングに近い。

それまでアンソニー・ブラクストンなどと一緒に「サークル」というフリージャズのバンドをやっていたコリアの「転向」だといわれたが、コリアの演奏は一貫してメロディアスで、ブラクストンのような抽象的な前衛ジャズとは合わなかったと思う。

RTFは大ヒットとなり、コリアはマイルス・デイヴィスのバンドやウェザー・リポートと並んでエレクトリック・ジャズの中心となった。しかしこの時期にも普通のピアノ演奏のアルバムも出しており、本作は彼の代表作である。彼は70代になっても多くの作品を出しているが、演奏としてはこの時期の切れ味にまさるものはないと思う。

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