第3次補正予算の「真水」は19兆2000億円、来年度予算と合計で30兆6000億円になる見通しだ。これはGDPの約6%で、現在の需給ギャップにほぼ見合うので妥当なところだろう。しかし来年度以降、政府支出が増えると、どうなるかわからない。

日本でMMTに人気がある最大の(ほぼ唯一の)原因は、ゼロ金利がこの20年続いていることだろう。MMTは金利はつねにゼロと想定する理論なので、「政府はどんどんお札を印刷すればいい」というのは正しい。国債に金利が発生しない限り、財政赤字はフリーランチなのだ。しかしゼロ金利は永遠に続くのだろうか。

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