竹中平蔵氏のベーシックインカム論が炎上しているが、驚いたのは95%以上がBIを理解しないで批判していることだ。これは社会保障を廃止するものではなく、全国民に同じセーフティネットを提供する社会保障である。生活保護はBIに吸収され、国民年金をBIに置き換えることは考えられるが、月額7万円では厚生年金は廃止できない。
今の生活保護の受給者は163万世帯、国民年金(1号受給者)は1471万人である。その対象を1億2600万人の国民に拡大する政策を「福祉切り捨て」と呼ぶのはお門違いで、むしろ社会保障支出は大きく増える。問題は今の社会保障がそれほどすばらしいのかということである。
これは国民民主党の玉木代表の2年前のツイートだが、専門家の常識である。日本の社会保障は超高齢化の中で給付を削減しなかったため世界一不公平で、20歳以下の生涯所得は60歳以上より1億円以上も少なくなる。BIはこの大きな世代間格差を是正し、年齢に関係なく最低所得を保障しようという提案だが、それを搾取されている現役世代がいやがるのはなぜだろうか。
続きは9月28日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンで(初月無料)。
今の生活保護の受給者は163万世帯、国民年金(1号受給者)は1471万人である。その対象を1億2600万人の国民に拡大する政策を「福祉切り捨て」と呼ぶのはお門違いで、むしろ社会保障支出は大きく増える。問題は今の社会保障がそれほどすばらしいのかということである。
今朝の討論会で学生たちに話したのが「世代会計」。世代ごとの「純受益」は、60代で?4000万円、20代で?1200万円。受益と負担の関係がこのままでいいのか、一度自分たちで考えてみてほしいと学生さんたちに問題提起しました。代表選を通じて、本質的な問題にどんどん迫っていきたいと思います。 pic.twitter.com/G7b08AiSFf
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) August 23, 2018
これは国民民主党の玉木代表の2年前のツイートだが、専門家の常識である。日本の社会保障は超高齢化の中で給付を削減しなかったため世界一不公平で、20歳以下の生涯所得は60歳以上より1億円以上も少なくなる。BIはこの大きな世代間格差を是正し、年齢に関係なく最低所得を保障しようという提案だが、それを搾取されている現役世代がいやがるのはなぜだろうか。
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