加藤厚労相は15日の記者会見で、献血された血液で新型コロナ感染後にできる抗体を調べたところ、陽性率は東京都の500検体で0.6%、東北6県の500検体では0.4%だったと明らかにした。これは大事なニュースである。

今まで病院の抗体検査では6%という結果もあったが、今回はランダムサンプルで桁外れに低い。抗体検査キットの信頼性には問題があるようだが、それほど大きく外れることはないだろう。だとするといえることは、少なくとも次の3点である。
  • 日本人はほとんどコロナの抗体(獲得免疫)をもっていない
  • したがって近い将来に集団免疫が成立する見通しはない
  • にもかかわらず再生産数は1を下回った
ここから論理的にいえるのは、日本では集団免疫の実現するはるか前に感染が収束したということだ。その原因は消去法で考えると、自然免疫が強かったためと考えるしかない。その有力な原因がBCG接種である。

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