きのうの記者会見で菅官房長官が「政府は集団免疫の考え方は採用していない」と述べた。政府は「徹底したクラスター対策による感染封じ込めで、感染のスピードを抑えながらピークを後ろ倒しにすることを目指している。国民の皆さんが集団免疫を獲得することを目的として行ってきていることではない」という。

これは当然だろう。5月1日の専門家会議の分析・提言でも「感染の拡大を前提とした集団免疫の獲得のような戦略や、不確実性を伴うワクチン開発のみをあてにした戦略はとるべきでない」と書いており、これはWHOの方針でもある。

しかし「集団免疫戦略」という政策は存在しない。スウェーデンも、高齢者を隔離してロックダウンしないだけである。その結果として集団免疫が実現するかもしれないが、しないかもしれない。それは収束の副産物であって必要条件ではないのだ。

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