スタンフォード大学のチームが世界で初めて新型コロナの本格的な抗体検査をやった。その プレプリント論文によると、調査はカリフォルニア州サンタクララ郡(シリコンバレー)の3300人を無作為に選んで行われ、そのうち2.49~4.16%(都市ごとに違う)が陽性だったという。

これはサンタクララ郡で確認されている感染者の50~85倍で、ワイドショーでは「85倍も感染している!」と恐怖をあおっているが、これは逆だ。致死率(死者/感染者)の分母が増えるのだから、コロナの致死率は公式集計より大幅に低いというのが、このチームの結論である。

今アメリカではコロナの死者は4.2万人、感染者は79万人だから、次のグラフのように致死率は約5%である。このうち死者は全数検査だが、感染者数は全数検査ではないので、分母の感染者はもっと多く致死率は低い。この論文はサンタクララ郡の致死率を0.12~0.2%と推定している。 これはインフルエンザとほぼ同じだ。

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コロナの感染者数(横軸)と死者数(縦軸)

日本の致死率は死者200人、感染者1万人で約2%だが、これも過大評価だ。日本はまだ抗体検査をしていないので実態がわからないが、もし日本人の3%がコロナに感染しているとすると感染者は380万人いるから、致死率は約0.005%である。これはWHOがパンデミックと認定して空振りになった2009年の新型インフルと同じぐらいだ。

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